7月18日(木)、7月例会が開催されました。今回は当会を助言者として支えてくださっている大分工業高等専門学校の渡辺教授に「無線ネットワークの産業システムへの応用」という演題でご講演いただきました。
災害時通信(マルチホップ通信)では端末にルーター機能を付けて電話やインターネット環境を確保する技術や、電波レーダーによる個体識別システムによる衝突防止・オートクルーズ・物体識別を可能にする研究など、多岐にわたり無線ネットワークの産業システムへの応用分野の研究を講演して頂きました。
内容は高度なものだったように思いますが、基礎的な話については、例えば電波干渉について家庭の無線LANと電子レンジは同じ2.4GHzの周波数なので遠ざけて設置したほうがよい等、随所に身近な例を交えて砕いて様々説明いただき、この分野に疎い人も理解できるような切り口で、大変勉強になるお話でした。
具体的な事例としても、ビル等の建設時の内部に太いケーブルを配線し張り巡らすという工事があるのですが、長く重いケーブルを複数名で引っ張って行うという重労働作業を、ケーブルの送り出し装置を無線ネットワークによって結びつけることで、1名の作業員でできるようになり、低コストで効率的に工事ができるようになったという話をご紹介いただきました。
ご講演を通して無線通信を利用することの効果について学ぶことができ、工夫次第で様々な活用ができそうで、会員たちのモノづくりや事業活動においてよいヒントと知識を得られたのではないかと思います。
天候の悪い中お越しくださった渡辺先生にはあらためて御礼申し上げます。
会員のツクヨミの佐々木さんに1年ごしの入会証をお渡しすることが出来ました。
グループ会議では今後のグループ活動について各グループが話し合いをしています。