9月19日に大分流通業務団地内にある大分合同新聞の印刷センターを見学させていただきました。
免振システムを取り入れた最新設備の建物で先の大分・熊本地震では1.7cmしか動かなかったそうです。
また、印刷センターの心臓部とも言える「輪転機」は大体4階建ての建物とほぼ同じ高さがあり、重さは約430tにもなります。
紙は下から上に送られながら下からK=「クロ=黒」、C=「シアン=青」、M=「マゼンタ=赤」、Y=「イエロー=黄」の順番にそれぞれの輪転機で印刷されていきローラーを通りながら重ねられて「折機」と呼ばれる機械に吸い込まれていきます。折機の中ではそれまで1つながりになっていた新聞が1部ずつ切り離され、さらに折り畳まれていき、私達が知っている新聞の形になっていきます。大分合同新聞社の輪転機は1時間に最大16万部を印刷する能力があります。
また、印刷用紙もトイレットペーパーを大きくしたようなロール状になっていて長さは約19kmあり重さも1.4tで1本で24ページの新聞を約12,000部印刷できます。
紙庫には最低でも140本を備蓄しており災害時でも1週間程度印刷出来るような運用をしています。
印刷センターでは毎日、朝刊20万部・夕刊20万部が印刷されていて管理システムを駆使して自動化を進めていました。
大分合同新聞印刷センターでは工場見学にも対応していますのでご興味がある方は是非ご覧ください
その後、場所を大分県産業創造機構に移して、大分合同新聞社の論説委員会・論説委員長である田崎敬三様による「新聞社が求めるニュースソース、リリースとは」について、ご講演いただきました。
新聞に掲載されやすい方法や記事の書き方についてお話しいただきました。
新聞記事は最後まで読まれることが少ないので最初に結論から書き読者の興味を持ってもらうことが大事であるそうです。
また、日頃から記者と仲良くしていると記事にしてもらえる確率が上がるとのことでこれからの付き合い方を変えていこうかと思ってしまいました。
社説や一面コラムを書き、その新聞の論調をリードするのが役割でもある論説委員として幅広い見識と取材に基づいて書かれている新聞の見方や読み方が変わってとても有意義なお話しでした。