プラザ大分の会員である株式会社ブラスコの代表取締役社長 平川慶尚さんのインタビューが、大分県の外郭団体である産業創造機構の発行紙「創造おおいた」に掲載されました。
以下記事の要約となります。
————ココカラ
1. 会社概要と事業内容
・株式会社ブラスコは、工場や設備機器パーツの保護・再生を行う企業で、ブラスト加工(表面処理)を主事業とする。
・エポキシ樹脂などの特殊コーティングを用いて、摩耗や腐食した部品を修復し、再利用可能にする。
・取引先は全国の製造プラント企業で、千葉・横浜・仙台など関東エリアの工場にも対応。
2. 事業の特徴
・工場の修繕周期(春・秋)に合わせて部品の修復依頼が増えるが、年間を通じた予備部品の修繕ニーズもあり、比較的安定した受注を確保。
・塗装の品質は下地処理が重要で、塗料の性能だけでなく、施工の精度が求められる。
・省エネや環境保護の観点からも「使えるものは再利用する」精神を大切にし、耐摩耗コーティングの技術を向上させている。
3. 創業の経緯と経営理念
・平川氏はもともと営業職だったが、コミュニケーションが苦手で「手に職をつけたい」と考え、職人の道を志す。
・親方のもとで修行を積み、独立のタイミングで株式会社ブラスコを設立。
・仕事においては「誠実さ」を重視し、適当な仕上げをせず、確実な品質管理を徹底。
・「凡事徹底(基本を徹底する)」の精神を持ち、どんなに小さな作業でも丁寧に行うことを大切にしている。
4. 逆境と成長
・2017年の台風で工場が浸水し、設備や車両が流される大打撃を受けるが、顧客の支援を受けながら1週間で復旧。
・その後、非破壊検査や基盤整備事業を開始し、人員を増強。
・ブラスト+樹脂補修の専門性を高め、顧客ごとのニーズに柔軟に対応。
5. 今後の展望
・地域貢献と人材育成に力を入れ、大分県の中小企業の成長に貢献。
・塗装技術の資格取得支援や、職人の育成プログラムを充実させる計画。
・「ブラストは狭い業界だが、その中でトップを目指したい」という意欲を持ち、企業間連携を強化しながら業界の発展を目指す。
————ココマデ
大分の製造業を支える重要な企業として、今後のさらなるご発展をお祈りしております!